コラム2

食いしばりとストレスの関係

「朝起きると顎が疲れている」
「歯が欠けたことがある」
「肩こりや頭痛が続いている」
「無意識に歯を強く噛みしめている」

このような症状は、食いしばりや歯ぎしりが関係しているかもしれません。
食いしばりというと「噛み合わせが悪いから起こる」と思われがちですが、近年ではストレスや自律神経、睡眠との関係が注目されています。

食いしばりは身体からのサイン

私たちはストレスを感じると、無意識のうちに身体に力が入りやすくなります。
肩や首が緊張するのと同じように、顎の筋肉にも力が入り、食いしばりが起こることがあります。
仕事や勉強、人間関係、家事や育児など、日常生活のさまざまなストレスが積み重なることで、知らないうちに顎へ負担をかけている場合があります。

自律神経の乱れと食いしばり

私たちの身体には、自律神経という体の働きを自動的に調整する仕組みがあります。
自律神経には、
・活動するときに働く「交感神経」
・休息するときに働く「副交感神経」
があります。
ストレスが続くと交感神経が優位な状態になり、身体は常に緊張した状態になります。
その結果、
・筋肉の緊張
・肩こり
・頭痛
・食いしばり
などが起こりやすくなります。
食いしばりは、お口だけの問題ではなく、自律神経のバランスの乱れが関係していることも少なくありません。

睡眠と食いしばりの深い関係

睡眠中の食いしばりや歯ぎしりは、睡眠の質とも関係しています。
睡眠が浅くなると、脳は何度も覚醒に近い状態を繰り返します。
その際に顎の筋肉が活動し、歯ぎしりや食いしばりが起こることがあります。
また、
・いびき
・口呼吸
・舌の位置の低下
・睡眠不足
なども睡眠の質を低下させる要因となります。
そのため、食いしばりの改善には歯だけを見るのではなく、睡眠環境や呼吸の状態を確認することも重要です。

マウスピースだけでは根本的な解決にならないこともあります
マウスピースは歯を守るために非常に有効な治療法です。
しかし、マウスピースは食いしばりそのものをなくす治療ではなく、歯や顎へのダメージを軽減するための装置です。
もし食いしばりの背景に、
・ストレス
・自律神経の乱れ
・睡眠の質の低下
・口呼吸
・舌の機能低下
などがある場合は、それらへのアプローチも必要になります。
当院が考える食いしばり治療
当院では、食いしばりを単なる「歯の問題」としてではなく、全身の健康と関わる症状として考えています。
そのため、
・お口の状態
・舌の位置や機能
・呼吸の状態
・睡眠の質
・自律神経のバランス
などを総合的に確認しながら治療を進めています。
私たちが目指しているのは、歯を守ることだけではありません。
食いしばりの背景にある原因を見つけ出し、お口から全身の健康を整えることです。
気になる症状がある方は、ぜひ一度ご相談ください。

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