なぜ舌の位置が大切なのか
皆さんは普段、ご自身の舌がどこにあるか意識したことがありますか?
実は、舌の位置は歯並びだけでなく、呼吸や睡眠、発音、食事、姿勢など全身の健康と深く関わっています。
本来、舌は上あごに軽く触れた位置にあるのが理想的な状態です。
しかし、舌が下がった状態(低位舌)になると、お口や身体にさまざまな影響が現れることがあります。
いびきや睡眠の質の低下
舌の位置が低くなると、寝ている間に舌が喉の方向へ落ち込みやすくなります
その結果、空気の通り道が狭くなり、いびきの原因となることがあります。
また、呼吸が浅くなったり、睡眠中に何度も目が覚めたりすることで、睡眠の質が低下することもあります。
朝起きても疲れが取れない、日中眠気が強いといった症状の背景に、舌の位置が関係している場合もあります。
発音のしづらさ
舌は発音を行うための重要な器官です。
「サ行」「タ行」「ナ行」「ラ行」などは、舌を正しく使うことで明瞭な発音が可能になります。
舌の位置や動きに問題があると、発音が不明瞭になったり、滑舌が悪く感じられたりすることがあります。
特にお子さまの場合、舌の機能発達は言葉の発達にも関わるため、早い段階で気づくことが大切です。
食べる力や飲み込む力の低下
私たちは毎日何百回も飲み込みを行っています。
舌は食べ物をまとめ、喉へ送り込む大切な役割を担っています。
舌の筋力や機能が低下すると、
・食べこぼしが多い
・食事に時間がかかる
・むせやすい
・うまく飲み込めない
といった症状が現れることがあります。
舌を正しく使えることは、生涯にわたってしっかり食べるための大切な土台になります。
姿勢の乱れ
意外に思われるかもしれませんが、舌の位置は姿勢とも関係しています。
舌が下がると呼吸がしづらくなり、それを補うために頭が前に出る姿勢になりやすくなります。
このような姿勢は首や肩への負担を増やし、猫背や身体のバランスの乱れにつながることがあります。
正しい舌の位置は、お口の健康だけでなく、身体全体のバランスを支える役割も担っています。
お口は全身の健康への入り口です
舌は普段あまり意識されることのない器官ですが、呼吸、睡眠、発音、食事、姿勢など、私たちの健康を支える重要な働きをしています。
当院では、歯並びだけを見るのではなく、舌や口腔機能にも着目しながら、お子さまから大人まで一人ひとりに合わせたサポートを行っています。
正しい舌の位置を知ることは、将来の健康を守る第一歩です。
ぜひ一度、ご自身やお子さまの舌の位置を意識してみてください。



